相続トラブルが発生し、遺産分割協議が決裂した場合、頼りになるのは弁護士です。
ただし、弁護士を選ぶ際には誰でも良いわけではなく、「相続問題に強い弁護士」を見つけることが重要です。
どこ見たらいいのか正直わかりませんよね。
この記事では、ここ見れば相続に強いかどうか分かるよ〜という内容をお教えします。
ちょっと方面怒られるかもしれない内容もあるけど、恐れず書くぞ
ついでに遺産分割協議で問題が生じた場合に弁護士に相談するメリットや、適切な弁護士を選ぶ際のポイント、費用について解説します。
相続に強い弁護士を探す3つの方法
相続に強い弁護士を探す方法を3つ紹介します。
方法①|GoogleMapで「相続 弁護士」と検索する
GoogleMapで「相続 弁護士」と検索して見てください。
地域で、評価の高い法律事務所がヒットしてくると思います。
弁護士に相談するとしたら、住んでいる場所からなるべく近い方が良いと思うので、まずはGoogleMapで上位表示されている事務所を候補にすると良いです。
ただ、GoogleMapだけだとまだわからないと思います。そんなときは、次の項目を確かめて見てください。
方法②|相続専用のWebサイトを持っている
弁護士は、いろいろな紛争案件を扱っているため、事務所によって力を入れている分野が異なります。
相続に力を入れているかどうかを確かめるためには、専用のWebサイトを持っているかどうかを確認すると良いです。
そういう事務所は、事務所の紹介用のHPと、相続についての案内をする専用のホームページを持っていたりします。
方法③|ポータルサイトの下の方を見る
相続に強い弁護士を探せるプラットフォームを参考にするのも1つの手です。(ベンナビ相続・相続会議がおすすめ)
ポータルサイトの表示の仕組み上、多く相談が入っている事務所は下の方にいくため(どの事務所にも均等に問い合わせがいくような仕組み)、下の方をチェックしてみると、ほかのユーザーがどこの事務所を選んでいるかわかります。
弁護士の選定ポイント
相続に関する問題を回避するために、以下のポイントを考慮して弁護士を選びましょう。
ポイント①|相続案件の実績が豊富である
弁護士の得意分野は異なるため、相続分野に精通していることが肝要です。事務所のホームページや個別の弁護士の経歴から、相続案件の経験件数や実績を確認しましょう。年間20件ほどの相続案件を扱っている弁護士は経験が豊富と言えます。
ポイント②|相続税の観点からも遺産分割をしてくれる
相続税の知識があるかどうかも重要です。トラブル解決だけでなく、高額な相続税の発生を避けるためにも相続税に詳しい弁護士を選びましょう。相続税の制度や節税対策に精通していることが望ましいです。
ポイント③|司法書士や税理士など他の専門家と連携している
相続案件では司法書士や税理士の協力が必要な場面があります。弁護士がこれらの専門家と連携しているか確認しましょう。ワンストップで相続問題を解決できる事務所を選ぶことが望ましいです。
ポイント④|説明がわかりやすく、質問しやすい
弁護士の説明がわかりやすく、質問しやすいかどうかも重要です。実績や経験だけでなく、対面での会話を通じて「相性が良い」「信頼できる」と感じられるかを確認しましょう。
ポイント⑤|相談者に不利なことも指摘してくれる
良い弁護士は依頼者にとってのリスクも指摘してくれます。依頼者の主張が法的に難しい場合や将来的なリスクについても適切に指摘できる弁護士を選びましょう。
ポイント⑥|依頼時の費用が明確で相場と比べ高額ではない
弁護士費用が透明で、相場に合致しているか確認しましょう。安価すぎる場合や極端に高額な場合は注意が必要です。
ポイント⑦|事務所への通いやすさ、相談時間、オンラインでの対応
事務所へのアクセスや相談時間、オンラインでの対応が利便性を提供するかどうかも検討しましょう。通いやすい場所にあるか、忙しい方にも対応してくれるかを確認し、オンライン相談が可能かどうかも考慮しましょう。
遺産分割が複雑な場合は弁護士への相談を
遺産分割協議が複雑な場合、迅速な弁護士への相談が重要です。 遺言書が存在しない場合、相続人全員が協力して遺産の分配について合意する必要があります。
しかし、この遺産分割協議が難航し、決裂した場合、遺産分割調停の申し立てが家庭裁判所で行われる必要があります。調停ですら解決しない場合は、「審判」と呼ばれる手続きが必要で、裁判所が遺産分割の方法を定めます。このような争いが起きると、解決に数年かかることがあります。
もしも遺産分割協議が難航しそうな兆候が見られる場合、早急に弁護士に相談することが賢明です。弁護士のアドバイスを受け、法的に適切な手続きを知ることで、争いの深刻化を未然に防ぐことができます。
弁護士からは法的な観点でのアドバイスが得られ、遺産分割協議や調停などの手続きを有利に進めるための適切な対処方法を教えてもらえます。感情的になりやすい話し合いや、正しい解決方法が分からない状況を避けるためにも、法律の専門家に相談することは有益です。
弁護士に相談するメリット
遺産分割協議に不安を感じる場合、弁護士に相談することで以下のようなメリットがあります。
メリット①|法的なアドバイスを受けられ、正しく反論できる
遺産分割協議では、「私は長男だから多めに財産を継承するのは当然」といった無理な主張が生じ、トラブルになることがあります。弁護士に相談することで、相手の主張が正当かどうかを明確にできます。これにより、正確な反論が可能となり、相手の不当な要求に屈することを回避できます。
メリット②|遺産調査を依頼すれば遺産隠しを防止できる
相手が遺産を隠している場合、遺産分割協議が進まないことがあります。弁護士に相談し遺産の調査を依頼することで、隠されていた遺産が明らかになり、遺産隠しを防ぐことができます。
メリット③|代理人になってもらい、有利に交渉を進められる
相続人同士の感情的な対立が進展しにくい場合があります。弁護士に代理人になってもらえば、冷静な立場から交渉を進められ、法的な観点から適切な方法で進行できます。なお、交渉の代理人として活動できるのは、弁護士のみです。
メリット④|遺産分割協議書の作成やその後の手続きも依頼できる
遺産分割協議が成立した際、遺産分割協議書の作成や預貯金の払い戻し、相続登記などの手続きが必要です。弁護士に依頼すれば、これらの対応をまとめて依頼でき、手続きの煩雑さを軽減できます。
無料相談を使うときに意識すること
相続に関する問題解決には、「相談だけなら無料」の法律事務所が多く存在します。この無料相談を積極的に利用することをお勧めします。
複数の事務所に相談して、比較する
弁護士の選定ポイントは前述の通りですが、事務所の実際の雰囲気はホームページだけでは分かりにくいことがあります。実際に弁護士と面談し、自分の目で確認することが重要です。無料相談を活用し、複数の事務所を訪れて比較検討してみましょう。
面談時には、わからないことや悩み、不安な点などを率直に伝え、質問することが大切です。同じ質問でも事務所によって対応や回答が異なる可能性があります。どの事務所が適切な回答を提供してくれるか、また弁護士との相性を比較検討してください。
さらに、弁護士費用の見積もりも取得し、比較してリーズナブルな事務所を選ぶよう心がけましょう。
依頼をするとしたときに担当してくれる先生を確認しておく
委任契約が成立した後、担当者についても確認が必要です。無料相談で印象的だった弁護士が、実際の契約後には異なる担当者になるケースもあります。そのような状況になると、弁護士選びの努力が無駄になる可能性があるため、契約前にしっかりと担当者を確認しましょう。
まとめ
遺産分割協議が複雑化すると、問題解決に長期間を要し、親族同士の対立が激化することが少なくありません。
トラブルを未然に防ぎ、早期かつ効果的な解決を図るには、弁護士の専門的なサポートが非常に重要です。悩んだ際には、早めに相続トラブルに熟知した弁護士に相談することをお勧めします。